仕事内容を教えてください
私の主な業務は橋梁の維持管理です。
橋のメンテナンスとして薬剤の塗装や注入作業、清掃活動などしています。
たまに土木作業で、バックホウなどの重機の操作をすることもあります。
年間300以上の橋をメンテナンスしていて、排水管の詰まりを解消したり、伸縮装置に溜まった土を取り除いたり、小さな穴やひび割れを補修したりと、さまざまなメンテナンス業務を担当しています。
中綱組を選んだ理由は何ですか?
土木業界に入ったきっかけは、ハローワークでの求人情報を見て応募したことから始まります。
前職でも重機オペレーターとして働いていたので、その経験を活かせると思い、中綱組に入社しました。
もともと物を作ることが好きなので、そんな自分にとって土木業界は理想的な職場でした。
特に、補修作業で見た目も美しく仕上がった時の達成感は、本当に気持ちがいいですね。
この業界でのキャリアは既に30年ほどになりますが、毎日の仕事に新鮮な魅力を感じ続けています。
建設業の魅力をどう思いますか?
この業界の魅力は、実際に目の前で地域の人々の生活を支えていると感じられることです。
橋梁を含めインフラの維持管理は、地域のインフラとして不可欠で、多くの人々の安全を守ることに繋がります。
最近では、橋の補修だけでなく、災害復旧工事や高潮対策の防波堤の建設など、多様な仕事に取り組む機会がありました。新しく何かを作る仕事も楽しいですが、災害で壊れたものを直す仕事には特に人の役に立っている実感があります。
確かに、外仕事なので、暑さや寒さ、雨や雪といった条件の中で働くこともあります。
しかし、地域の人々の役に立っているという使命感が、私にとって大きなモチベーションになっています。
会社の特徴を教えてください
当社の強みは、橋梁の維持管理に特化している点と、幅広い補修技術を持っていることだと思っています。
私たちは、剥落防災コーティング、透ける沓、T&C、圧力調整注入など、さまざまな工法を駆使しています。
これらの工法は主に橋やコンクリート構造物に施工するのですが、例えばコンクリートのひび割れを補修する際にも、その原因を分析し、適切な工法を提案したりもします。
この多様な工法と技術の幅広さも当社の大きな強みです。
橋梁に関する知識と経験が豊富なため、どのような橋梁に対しても適切なアドバイスと提案ができると思っています。
この知識は橋だけではなくインフラに広く活用できるので、維持補修の分野でのオールラウンドプレイヤーとして精進しているといえます。
職場の雰囲気を教えてください
職場の雰囲気は明るく、チームワークが非常に強いです。
私たちのチームには70代のベテランから10代の若手まで幅広い年齢層がいますが、年齢や経験の違いを感じさせない、和やかなコミュニケーションで日々の業務を進めています。
毎年、高校を卒業したばかりのルーキーが2人から3人入社してきますが、チーム全体で彼らを迎え入れ、笑顔が自然に生まれるような雰囲気づくりに努めています。新人が最初に仕事を覚えるのは難しいですが、「一日に一つずつ覚えればいい」というスタンスでサポートしています。
仕事のやりがいは何ですか?
最近最もやりがいを感じるのは、新入社員の教育です。
実際、私も何年か前から新入社員の指導を担当しており、未経験の彼らには道具の名前から掃除の仕方まで、基本から丁寧に教えています。
初めは何もわからない新人でも、徐々に成長し、自立して仕事ができるようになる過程を見守ることは、私にとっての大きな楽しみです。
また、作業効率を高めるための道具の改良にも力を入れています。
道具を使いながら「もっとこう改善したらいい」というアイデアを実現することで、作業効率の向上につながると思っています。自分のアイデアが形になり、それが現場で活かされ、結果が出ると嬉しいです。
仕事におけるこだわりやポリシーを教えてください
私の仕事へのこだわりは、どんなに小さな作業であっても、それを完璧に仕上げることにあります。
橋梁の維持管理では、見た目の美しさもさることながら、安全性の確保が何よりも重要です。
細部にまで目を配り、誰が見ても美しく、安全に仕上がるよう心がけています。
また、作業がスムーズに進むように段取りを徹底しています。
たとえば、1週間で終わる作業を5日で終えることができれば、2日分の「貯金」ができます。
このように余裕を持ったスケジュールを作ることで、後で慌てることがなくなります。
特に天気に左右されがちなこの仕事では、計画的に物事を進めることがさらに大事になります。
今後の目標は何ですか?
これまで学んだ技術や知識を次世代に伝えていくことが目標です。
私自身も先輩たちから道具のこと、作業のこと、安全に仕事をするための段取りなど様々なことを教えてもらいました。
土木作業の基本から安全管理まで、若い社員たちに教え、彼らが業界の次世代リーダーとして成長できるよう支援したいと考えています。また、長年の働きが認められ、昨年、優秀施工者の顕彰をもらいました。それが若手社員にとっての目標となり、彼らのモチベーション向上に繋がればと思います。自分自身も技術的に成長し続け、会社と共に成長していくことが私の目標です。